「AT254」とは?

空気中の水と酸素で縮合化学反応をする物質を「空気触媒」といいます。触媒とは自分自身は変化せず周囲の物質と科学反応を促進するため、摩耗して効果が無くなることがありません。この特徴を活用し私たちの生活に関わる問題解決のために開発されたものが「オールチタンAT254」です。254種類の有害物質・菌類・ウイルスに対して効果的な作用する力が高く、長期間(5~8年)効果を発揮し続けるメリットがあります。

空気中の酸素と水に触媒反応し、長期間(5~8年)効果を発揮

無色透明で人体に影響を及ぼすことがなく効果を発揮し、多様な場所の施工性にも優れた溶液です。無機イオンの高分子を配合したチタニア系化合物・空気触媒溶液です。活用方法はAT254水溶液をナノレベルで噴霧し、物質に塗布します。このAT254水溶液は空気に触れることで水分が蒸発し、乾燥することでセラミック化(硬化)し、AT254が無機多孔質コーティングの薄膜となります。消毒とは異なり、塗布した瞬間ではなく硬化してから触媒効果の抗菌・抗ウイルス効果が長期間(5~8年)発揮します。

コーティング被膜内の分解メカニズム

目には見えない1μ以下の薄膜の中では無数の無機多孔質の穴が広がっています。そのサイズは約300㎡/g以上の比表面積の多孔体であり、多くの悪臭分子を吸着することができます。触媒は環境に左右されることなく、絶え間なく反応を繰り返して有害物質を分解する働きをします。

汚染物質が無機多孔質内に吸着

無機多孔質内においてAT254が空気中の水と酸化汚染物質が反応します。この反応により活性酸素が発生します。

酸化還元反応を発生

同時に臭気が1で発生した活性酸素と反応します。

有害化学物質を分解

1と2の激しい酸化還元反応が発生し、この活動により酸化汚染と臭気が水と二酸化炭素に分解されます。

再生と持続

無機多孔質内において空気中の酸素と水で常に触媒反応が繰り返されています。コーティング硬化後から施工面の素材感を失わずに24時間、環境問わず触媒効果を発揮します。

254種類の菌・ウイルスにも高い効果を実証

様々な素材の上に1μ以下の薄膜となるため、どんな場所でもコーテイング施工が可能。施工性・長い効果年数・試験結果から公共交通機関をはじめ、医療施設、保育園、幼稚園、学校、ホール等人の集まる場所に採用されています。国内基準(JIS)の規定の16菌より厳しいインナーミル法による試験を実施し、米国デンバーにある世界微生物災害防止学会(International Bio Deterioration Symposium)において認定された一般建築物から高い頻度で検出される57菌に対しても有効性が認められました。

インナーミル法によるカビ抵抗性能試験

無機コーティングのため、有機成分を含まないので紫外線による劣化の心配がありません。空気触媒のため、紫外線を必要とせず、暗所でも効果を発揮し続けます。コーティング薄膜は耐摩耗性にも優れ、1万回のこすりテスト後にも防カビ効果を発揮しました。また、2021年に実施された第三者機関での抗ウイルス試験でも高い有効性が認められました。

その他の効果効能

  • 消臭効果が高い。
  • 親水性のため、セルフクリーニング効果があり汚れにくい。
  • 帯電防止効果があるから汚れがつきにくい。
  • 254種類の菌類にも効果を発揮するため、高い消臭効果も期待できます。そのサイズは約300㎡/g以上の比表面積の多孔体であり、多くの悪臭分子を吸着することができる。
  • 親水性のため、セルフクリーニング効果があり汚れにくい。

オールチタンAT254は主成分であるシリカ(Si)チタン(Ti)含有するリン(P)などに配位する酸素は水素と結合する特性があります。このため、塗膜表面の接触角の角度が小さいほど親水性が高いためセルフクリーニング効果を発揮するため汚れにくい特性があります。

試験リスト

帯電防止効果があるから汚れがつきにくい

コーティング薄膜の表面低効率は10Ω以下となり、高い帯電防止効果を発揮します。

環境にも優しく、安全性も高いエコロジー溶剤

  • 製品製造過程でCO2排出量ゼロ
  • 有害性のある金属原子不使用
  • 環境ホルモンに該当する物質配合ゼロ

AT254は製造過程で高温加熱などによるエネルギー消費が全く必要ないため、CO2を排出していません。また、有害性のある金属原子を一切使用しておらず、コンタクトレンズの消毒液などに使われているビグアナイド系薬剤を、独自の技術で分散・固定し、無機物のみで高い防カビ性を実現しました。EU建築材料基準を満たしたノンハロゲンのコーティング剤です。経済産業省が現在、環境ホルモンに指定している105種類の物質、および経済産業省とアメリカ環境保護庁が発表している今後環境ホルモンに指定されることが予想される350種類の物質も一切入っていません。

第三者機関で抗ウイルス効果を実験

公立大学法人 奈良県立医科大学医学部微生物感染症候学講座での試験結果につきましてはこちらからご覧頂けます。

AT254試験結果